最近は、節電など電気のムダについて考える事が多いと思いますが、食べ物のムダについても考えてみませんか?
農林水産省によると、日本では食品廃棄物が年間約1900万トン発生していて、その内まだ食べられるのにも関わらず捨てられてしまう食べ物、いわゆる「食品ロス」は500万トン~900万トンあるといわれています。
また食品廃棄物のうち、家畜のえさなどによる再生利用は500万トン、残りの1400万トンは焼却処分されています。
食品関連企業(食品製造業、食品卸業、食品小売業、飲食店)から年間約800万トンの食品廃棄物が発生し、そのうち「食品ロス」(規格外品、返品、売れ残り、食べ残し)は300万トン~500万トン発生しています。
一般家庭からは年間 約1100万トンもの食品廃棄物が発生し、そのうち「食品ロス」(過剰除去、直接廃棄、食べ残し)は200万トン~400万トン発生しています。
フードバンク活動によって、食べ物の「もったいない」を「ありがとう」に変えることができるのですが、昨年1年間で全国のフードバンク団体が取り扱った量は、約1500トンです。(フードバンクかごしまは約3トン)
まだまだたくさんの食べ物のムダがあるのです。
フードバンクかごしまでは、本来のフードバンク活動だけでなく、身近にある食べ物のムダについてや食料自給率について考えてもらう啓発活動を続けてきました。
特に食べ残しなどのムダは、フードバンクでは取り扱えないですし、1人1人の意識の持ち方で今日から減らす事ができます。そして食べ物のムダがたくさんあることを周りの人たちに教えてあげることも大切です。
鹿児島は食の街と言われています。おいしいものがたくさんあるだけでなく、これからは食のムダを減らし食を大切にする文化として、本当の意味での食の街と呼ばれるようになればと思います。
以前もこのホームページに載せましたが、鹿児島市民1世帯当たり金額にして1ヶ月に約2500円分食べられる食べ物を捨てています。 もったいないですね。
日本の食料自給率は、約40%です。食べ物が無いわけではありません。捨てる量を減らす事でも食料自給率を高める事はできます。
食のムダについて考えてみませんか?そして周りの人たちにも教えてあげる事で食のムダが減っていくのです。