10月13日 13時30分〜16時15分
第一回、地域づくりラウンドテーブル
「我が町の災害への備えと連携可能な社会資源」
1、講演「災害時に試される協働による地域力」明城徹也氏(全国災害ボランティア支援団体ネットワーク事務局長)
2、参加型トークセッション「大隅における災害に備えた社会資源の連携について」
2、参加型トークセッション「大隅における災害に備えた社会資源の連携について」
ファシリテーター:永山由高氏(鹿児島天文館総合研究所Ten-Lab 理事長)
登壇者:明城徹也氏(全国災害ボランティア支援団体ネットワーク事務局長)
岩船昌起氏(鹿児島大学地域防災教育研究センター特任教授)
原田一世 (NPO法人フードバンクかごしま 代表理事)
ファシリテーターは永山氏。
フードバンクかごしまの外部アドバイザーでもあり、いつも的確なアドバイスをいただいています。
明城さんのお話を聞いて共有の時間では、参加者から
「繋がらなきゃ」ではなく「繋がりたい」と思うような地域づくりをしたい、という声が上がりました。
岩船昌起氏「鹿児島における・大隅における災害のリスクを知る」
災害が起きやすい鹿児島
活発な活断層・桜島・豪雨災害など様々な災害が起きやすい。
種子島東方沖地震の想定時、大隅地域には津波は6〜7メーターが来る。地震の場合、大隅地域の津波が到達するのは40分程度だが、桜島の大噴火の時の津波到達時間は2分程度の予測がされている。
知識の獲得が大事
まず自分たちの身を守ることが大事であり、状況において逃げ方や身の回りの守り方が変わっていく、知識を得ることが大事である。
桜島が噴火したら…
火山災害を想定すると、3年間は桜島に戻れなくなる可能性がある。仮設住宅の準備が必要になるし、鹿屋に降灰被害があれば積もった降灰で車がスリップするして、物流がストップなどの被害が出る。そんな時は、手で物を運ぶことになる。
あらゆる想定と知識が必要になってくる。
桜島で大噴火の風向き次第で避難者になるかもしれないし、避難者を受け入れる側になるかも知れない。
鹿児島だけではなく隣県の熊本や宮崎との連携も必要。各市町村同士の連携も必要、ということをお話しいただきました。
原田一世「鹿児島でのNPOとしてどう動いたか?」
熊本県庁からコンタクト
初動は熊本県庁からの要請があり、物資提供をしていた。そこから熊本県庁からの要請で、物資が足りていない市町村に物資を運んだ。
「配る」「蓄える」フードバンク
行政・企業・民間・NPO・市民がフードバンクの仕組みを利用してより豊かな地域や支え合いの仕組みを創りたい。
フードバンクを社会システムに取り入れていきたい。
災害時における自分たちの役割
「身の丈にあった」支援が大事。
フードバンクかごしまの場合、通常の業務は様々な人や団体を繋いでいる。緊急時でもその繋がりが活きてくる。自分たちの強みや役割が災害時に「何ができるか?」を考えることが大事。
「大隅における災害に備えた社会資源の連携について」トークセッション
災害時、指定避難所の中でも物が足りていないのに、足りていないという声が上がらず物が届いていない状態もあることや、行政間では問題なくても実際は声が上がっていないだけで困っている人たちはたくさんいるなど、被災地のリアルな状況や地域の状況から大隅における課題、これから取り組むべきことが少し見えてきましたように感じます。県と市、NPOの拠点・物資の配送ルールが全国ルールかされているところがないとのことです。
まだまだこのような場づくりや、セッションがもっともっと必要であるように感じました。
地域にどんな団体があるのか知ることと同時に、市民のベースをあげることも大事であることも講師の皆さんの話から学ばせていただきました。
次回は11月25日です。
次回はもっともっと多くの多様な方と、災害に強い地域づくりについて、できることや役割を考え、そこから繋がっていけたらいいなぁと考えています。 講師の皆様、参加者の皆様、スタッフ、皆さん本当にありがとうございました。不慣れで、不手際もありましたが、この場にいてくださった皆様に心から感謝。