熊本支援報告(4月20日(水))

【熊本支援について報告 4月20日(水)】代表:原田より

鹿児島から熊本のルートは時間によってはだいぶ交通渋滞も緩和されており、朝5時に鹿児島を出れば8時半ぐらいには熊本に着くぐらいなっています。
熊本県庁には、朝から様々なところから支援物資が届いており、担当職員らで一生懸命エントランスに運んでいました。昨日の夜東京を出発したSecond Harvest Japan (2HJ)のチャールズと合流後、熊本県からの要請で物資不足になっている小国町へ出発。
熊本市内と比べて、道路の隆起や断裂も激しく、崖崩れなども幾つか見られました。小国町では町長が出迎えていだだき、避難所には昼間は人が少なくても余震が続いているので、夜になると自宅は不安だと人が多くなることや気温が昼間は暖かくても朝方は3℃ぐらいまで冷え込むことなどを教えてくれました。

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戻りの道中、熊本県の担当の方から連絡あり、震災発生後からの物資不足の市町村に関してはある程度落ち着いてきたとのことで初期段階での物資の問題に関しては、これまでフードバンクと付き合いがなかった熊本県との震災後連携としては、課題に感じた部分もありましたが、ひとまずうまくいったのではないかと思います。この経験が、今後鹿児島で災害が発生した時に役に立てれればと思いました。
夜には、ピースボートさんからの紹介で、現地NPOとの状況報告会に参加させていただき、各避難所での様子や課題などを知ることができました。現在熊本県にある物資の仕分けや配送の課題についてもまた県の担当の方と話すことができ、次の段階での課題についてフードバンクかごしまとして今後どのようなことで協働できるかなども意見交換できました。
熊本県外で支援物資を集めているような動きが現在色々なところであるようですが、タイミングや順序を間違えば被災地に混乱を招きます。被災地を想う気持ちは非常に大事ですし、何かしたいという気持ちもすごく解ります。でも順番もあることも知ってほしいです。

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個人やNPOなど小さな支援を野球の打順で例えると
1、2番バッターは、支援開始のきっかけ作り(募金の呼びかけや被災地を多くに人たちに知ってもらうなど)、次のクリーンアップに繋げる役割です。フードバンクかごしまは、5年前に設立した時から災害時のフードバンクの役割について準備していました。とは言いつつ初めての災害対応、鹿児島県外対応で、何もかもがスムーズにいった訳ではないですが、次の打者へのつなぎだけを考えました。具体的には、現地の様子をまず見て、僕らだけでは難しいと判断した段階で、支援ができうる団体であるセカンドハーベスト・ジャパンに協力をお願いしたことやこちらでスムーズに支援活動ができるように行政と繋げたことなど
3、4、5番バッターは、避難所を仕切ってくれるNPOや現地NPO、コーディネートするピースボートさんなど被災地でこれからバリバリに動きまくる主役になれる役割の方々
そして下位打線。熊本県外で被災地のためにできることを考え、できる人ができる範囲で被災地のニーズに合わせたものを準備する動きなど。下位打線として割切り、地味ながら被災地外で多くの人たちを巻き込んでおけば、それが上位打線にうまく繋げられます。今は足りている物資でもいつかは底がつきます。足りなくなる前に下位打線が準備しておけば、現地でバリバリ動くNPOにとっても安心して支援に特化できると思います。野球も下位打線から繋がると大量得点になります。
誰もが4番バッターになりたいでしょうが、自分のできることや得意とすることを考え、自分に合った役割に徹せれば、それはそれで粋に被災地支援に取り組めて打線になると思います。
今は3、4、5番バッターの出番!! 熊本県に既に集まっている物資を使いバリバリ動いてくれることに期待し応援しましょう。
そして、足りなくなりそうなタイミング時に必要なものを集めて送るために、今はまず集める計画などをじっくり考える時間です。